【ザ・ロイヤルファミリー第2話 感想】“勝利”と“家族”の狭間で揺れる、それぞれの覚悟

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投稿日:2025年10月19日|カテゴリ:ドラマ感想

日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』第2話が放送されました。 今回は「競馬」「家族」「信頼」という三つのテーマが濃く描かれ、 一話よりもさらに深い人間ドラマに引き込まれました。 特に、妻夫木聡さん演じる栗須の“新しい挑戦”が胸を打ちました。

第2話のあらすじ

大手税理士法人を辞めた栗須栄治(妻夫木聡)は、ロイヤルヒューマンへ転職。 馬主である山王耕造(佐藤浩市)の秘書として、競馬事業部で奮闘を始めます。 しかし、競馬を嫌う耕造の妻・京子(黒木瞳)との確執や、長男・優太郎(小泉孝太郎)からの 「中央競馬で1勝しなければ競馬事業部を撤廃する」という厳しい条件が突きつけられます。 そんな中、耕造は美浦トレーニングセンターで調教師と衝突。栗須は“勝てる馬”と“信頼できる調教師”を探しに奔走することになります。

見どころ・注目ポイント

  • 競馬の世界のリアルな描写:ビジネスとしての競馬が細かく描かれ、現場の駆け引きや情熱を感じられました。
  • 栗須の成長と覚悟:未知の世界に飛び込みながらも誠実に学ぼうとする姿が印象的。
  • 家族の中の対立構造:妻、息子、そして耕造。それぞれが“勝ち方”を信じており、価値観の衝突が深い。
  • 演技と演出の緊張感:佐藤浩市さんと妻夫木聡さんの“目線の芝居”がとにかく秀逸でした。

キャラクター別 感想・考察

◆ 栗須栄治(妻夫木聡)

栗須はまだ競馬の世界に不慣れながらも、誠実さと観察力で状況を読み取っていきます。 父の死を語るシーンでは、仕事への覚悟だけでなく「自分の再出発」という決意も感じられました。 現場で失敗しても学びを積み重ねる姿勢が、まさに“信頼を築く主人公”そのものです。

◆ 山王耕造(佐藤浩市)

“勝ち”にこだわりながらも、どこかに理想を捨てきれない人物。 調教師との対立では、ビジネスの厳しさと人間味の両面が見えました。 「勝ち馬は金で買えるものじゃない」というセリフに、耕造の矜持が詰まっています。

◆ 山王京子(黒木瞳)

家族を守りたいという想いから、夫の“競馬熱”を止めようとする京子。 その言葉の裏には、かつての失敗や家族の痛みが見え隠れします。 京子の強さと優しさのバランスが、物語に深みを与えていました。

◆ 山王優太郎(小泉孝太郎)

長男として会社の未来を背負うプレッシャーと、父への複雑な感情が交錯しています。 一見冷徹に見えますが、「1勝できなければ終わり」という言葉の裏に“家族を守る焦り”も感じられました。

筆者の感想・まとめ

第2話を通して感じたのは、“勝つことの意味”が人によって全く違うということ。 栗須にとっては「信頼を勝ち取ること」、耕造にとっては「夢を取り戻すこと」、 京子にとっては「家族を守ること」——それぞれの“勝利”が描かれています。

また、競馬という華やかな世界の裏に、失敗・再生・絆が丁寧に描かれていて、 一話よりもぐっと人間味が増しました。 個人的には、栗須と耕造の“仕事を通して育つ信頼関係”が、今後どのように変化していくのか非常に気になります。

ドラマとしてのテンポもよく、映像の色味やカメラワークも重厚で、まるで映画を見ているようでした。 次回はどんな「勝負」と「家族の決断」が描かれるのか、ますます楽しみです!

📺 放送:TBS日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』
🕰 第2話放送日:2025年10月19日

 

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