公開日: 2025-10-22 | 家庭菜園・自然栽培
化成肥料を使わず、堆肥や米ぬかなどの有機質でじっくり育てる玉ねぎの育て方を、初心者向けにわかりやすく解説します。年間カレンダー付きで作業時期も一目瞭然。
はじめに:やさしい土で育てる玉ねぎの魅力

玉ねぎは、化成肥料を使わなくても土の力と自然の循環で大きく育ちます。有機質たっぷりの土で育てると、辛味が抑えられ、甘みと旨味の濃い玉ねぎに仕上がります。本記事では、土づくりから収穫・保存まで、実践的なステップを紹介します。
1. 土づくりがすべての基本
玉ねぎは根が浅いため、土の質がとても重要です。化成肥料の代わりに、ゆっくり効く有機肥料をしっかりと混ぜ込みましょう。
- 完熟堆肥 … 2〜3kg/1㎡
- 米ぬか … 100g/1㎡
- 油かす … 50〜100g/1㎡
- 腐葉土・もみ殻を適量
植え付け2〜3週間前に混ぜ、よく耕してふかふかにします。酸性土壌には苦土石灰を少量(100g/㎡)加えると良いでしょう。
2. 苗選びと植え付けのコツ
- 苗の太さは鉛筆よりやや細め(直径5〜7mm)
- 植え付け時期は10〜11月(寒冷地は9月下旬〜)
- 深植えは避け、首が地表に見える程度に植える
植え付け後は敷き藁や腐葉土を薄くかけて乾燥や寒さを防ぎます。
3. 冬の管理と春の追肥
冬は根を育てる期間です。乾燥しすぎないよう注意し、春に向けてしっかり根を張らせましょう。
春(2〜3月)のおすすめ自然追肥
- 炒った米ぬか:株元に軽くひと握り
- ボカシ肥(米ぬか+油かす発酵肥料):少量を追肥
- 木灰:カリ分補給に軽く散布(過剰注意)
4. 水やりと日当たり管理
日当たりは1日5〜6時間以上確保し、乾燥しすぎないように定期的に水やりを。過湿は玉腐れの原因になるので避けてください。マルチや敷き藁を使うと保湿と雑草防止に役立ちます。
5. 病害虫対策(自然に優しく)
- コンパニオンプランツ:ニンジン、マリーゴールド、カモミールを混植
- 木酢液(500倍)を葉にスプレー(月1〜2回)
- 植え付け前にEM菌やえひめAIで土壌の微生物を活性化
6. 収穫のタイミングと保存のコツ
- 葉が倒れ始めたら1週間ほどで収穫
- 収穫後は風通しの良い日陰で1週間乾燥
- 首がしっかり締まってから保存(湿気は厳禁)
【保存版】玉ねぎの年間作業スケジュール表|月ごとの栽培ポイント
玉ねぎづくりは、月ごとに行う作業が異なります。以下の表では、8月〜翌年7月までの栽培サイクルをわかりやすくまとめています。
| 月 | 作業内容 | ポイント |
|---|---|---|
| 8〜9月 | 土づくり開始 | 堆肥・米ぬか・油かすを混ぜて熟成させる |
| 10〜11月 | 苗の植え付け | 浅植えし、敷き藁で保湿・防寒を行う |
| 12〜1月 | 冬越し管理 | 水やりは控えめに、寒風よけを設置 |
| 2〜3月 | 有機追肥 | 米ぬかやボカシ肥を少量ずつ施す |
| 4月 | 玉の肥大期 | 水分管理をしっかり行い、雑草をこまめに取る |
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まとめ
化成肥料を使わない玉ねぎ栽培は時間がかかりますが、そのぶん味は濃く香り高くなります。「土を育てる」ことを第一に。
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