宍道湖の霧に包まれる「ばけばけ」の世界へ
島根県松江市は、古くから“神々の国・出雲”の玄関口として知られる町。
ですがその一方で、霧深い宍道湖や古寺、古い街並みにひっそりと息づく“幽玄の世界”が今も残っています。
そんな松江は、近年「ばけばけ舞台」としても注目を集める場所。
不思議・縁結び・怪談をテーマに、心に残る旅をしてみませんか?

ばけばけ風な記事も、ぜひたのしんでくださいね
① 八重垣神社|縁結びと水占いの神秘

縁結びの神様として有名な「八重垣神社」。
境内の「鏡の池」では、硬貨をのせた紙を水に浮かべて占う“縁占い”が体験できます。
15分以内に沈めば身近な人と縁があると言われ、恋愛成就のパワースポットとして人気。
まるで水面に映る自分の心が試されているような、不思議な時間が流れます。
② 松江ゴーストツアー|夜の松江を歩く恐ろしくも美しい体験
松江の夜を体感するなら「松江ゴーストツアー」。
予約で満席になることも多いほど人気のツアーで、
ガイドが街に伝わる怪談や不思議な出来事を語りながら、
夕暮れの城下町を案内してくれます。
提灯の明かりとともに歩くと、まるで時空を越えて明治の松江に迷い込んだかのよう。
③ 大雄寺と鬼太郎伝説|墓の中で生まれた赤ん坊
松江の怪談で語り継がれる「墓の中で生まれた赤ん坊」の話。
ある飴屋に青白い顔をした女が毎晩あめを買いに来ていました。
不思議に思った店主がその女の後をつけると、墓の前で姿を消します。
耳を澄ますと、墓の中から「おぎゃーおぎゃー」と赤ん坊の泣き声…。
墓を開けると、女の亡骸と、生きて泣く赤ん坊がいたのです。
これが後に『ゲゲゲの鬼太郎』のモチーフになったと伝えられる逸話。
その舞台が、松江・大雄寺とされています。
④ 松江堀川遊覧船|船頭さんの歌声に癒やされて

橋の下をくぐりながら船頭さんの歌声を聞く時間
松江城の堀をゆったり巡る「堀川遊覧船」。
四季折々の風景と、船頭さんの温かな歌声が人気です。
狭い橋の下では屋根が下がる仕掛けもあり、子どもから大人まで大人気。
夕暮れ時には、城下の灯が水面に映り込む幻想的な光景が広がります。
⑤ 松江水郷祭|夜空を彩る宍道湖の花火
毎年夏に開催される「松江水郷祭」は、西日本最大級の花火大会。
宍道湖上に打ち上がる花火が水面に反射し、まるで光の精霊たちが舞っているよう。
日中は屋台や伝統芸能のステージもあり、
昼と夜でまったく違う松江の顔を楽しめます。
ばけばけの世界にぴったりな、幻想的な一夜です。
⑥萬翠荘(ばんすいそう)
大正期に建てられたフランス・ルネサンス風の洋館。美しい庭やステンドグラス等。暗がりの館の廊下に足音、窓越しに何かがこちらを見ているような影。ステンドグラスに映る模様が揺れる。
⑦道後ハイカラ通り(道後商店街)
道後温泉駅と本館をつなぐアーケード商店街。飲食店・土産店が並ぶ。 人通りが少ない深夜、灯りが部分的に消えていたり、影のようなものが通り過ぎたり。
📍 モデルコース例
- 午前:八重垣神社 → 大雄寺(鬼太郎伝説)
- 昼:松江城・堀川遊覧船でまち歩き
- 夕方:松江ゴーストツアー体験
- 夜:松江水郷祭(開催時期なら)または宍道湖の夜景
まとめ:不思議と癒やしが共存する松江の魅力
松江は、神話と怪談、現実と幻想が入り混じる不思議な街。
「ばけばけ舞台」として歩くと、
その空気のひとつひとつが物語を語りかけてくれるようです。
夜霧の宍道湖のほとりで、あなたもぜひ“見えない世界”を感じてみてください。