オレンジや黄色のビタミンカラーが眩しいキンセンカ。明るい色のイメージですが
花言葉は『悲嘆』『別れの悲しみ』『寂しさ』『絶望』『慈愛』など寂しげな内容のものばかり。
悲しげな花言葉の由来はギリシャ神話からきているようです。
キンセンカの花言葉はギリシャ神話から由来している?
太陽神アポロンはレウトコエ王女と恋仲になったのですが、それを妬んだのがアポロンに好意を寄せている水の精クリティ。クリティはレウトコエ王女の父、ペルシャ王オルカモスに二人の関係を告げ口します。怒ったオルカモスは娘のレウトコエを生き埋めにしました。
それを知ったアポロンは悲しみに暮れ、そんなアポロンの姿を見ていたクリティは自分の行いを恥じ、キンセンカの花に姿を変えてしまったのです。
クリティはアポロンを励ますために暖かい色の花に姿を変えたのかもしれないですね。
この話の行く末から連想させる『悲嘆』『別れの悲しみ』『寂しさ』『絶望』が花言葉の由来となり『慈愛』はハーブとしてのはたらきから生まれた言葉になります。
ハーブとしてのキンセンカ
キンセンカは別名をカレンデュラやポットマリーゴールドといい、品種によってはお茶やオイルなどの効能を期待して昔から利用されてきました。
キンセンカの品種の中でハーブとして言うときにカレンデュラ、またはポットマリーゴールドと呼びます。ポットマリーゴールドのポットは英語で『薬用の』という意味です。
カレンデュラは抗炎症作用・収斂作用・消化促進作用などがあり、月経不順にはお茶にして飲むといいとされています。(キク科のアレルギーがある方は要注意です)
その他にオイルとして妊娠線の予防や会陰マッサージのオイルとして使うこともでき、市販では「カレンデュラオイル」として人気があります。
そんなキンセンカ、ちょっぴし育ててみたくはなりませんか?
キンセンカ(カレンデュラ)苗での育て方
キンセンカはわりとどのような土壌でも育ちますが沼みたいなどろどろの水はけが悪い場所は避けます。
苗で植える場合は3~5月に植え付けてあげると良いです。寒冷地の3月は夜間に氷点下を下回ることがあり冷え込みが厳しいですがキンセンカは耐寒性があるので早めに植えても大丈夫です。
キンセンカは日当たりのいい場所を好むので家の庭に植える場合は南側に植えてあげてくださいね。
植えてから3日ぐらいは毎日水をあげますが、それ以降は土の表面が乾いてきたらあげるようにします。
キンセンカの花数を増やしたい
株が大きくなってきて葉の数が多くなってきたら茎の先端をハサミでカットするとと脇芽が出てきて花芽も増えます。
この作業を「摘芯」といいます。株も横に大きく、どっしりとなるのでおすすめです。
梅雨に入る前に・・・
実はキンセンカは高温多湿がすごく苦手です。なので、株の状態をみてあんまり込み入っているようなら梅雨に入る前に切り戻しをして株をスッキリさせてあげるといいです。
花の収穫
キンセンカの花をハーブティーやオイルに使いたい場合、満開の状態で収穫します。
収穫するときは葉っぱや茎の枝分かれしている上で切り戻して収穫してあげるといいです。
お庭の彩として植えている場合も花が咲き終わったら、切り戻してあげると長く花を楽しめますよ。
キンセンカのまとめ
キンセンカの花言葉は『悲嘆』『別れの悲しみ』『寂しさ』『絶望』『慈愛』と少し寂し気な印象の言葉が多いですがキンセンカ自体は効能も多く、人を癒してくれる存在の植物です。
また、キンセンカは漢字で『金銭花』と書くのを知っていますか?なんだかお金が入ってきそうな名前ですよね。
お金にするほど価値のある花という意味なんですよ。
花言葉の意味と名前の意味でプラスマイナスゼロです!!
そう!とっても価値のある花なので、花言葉だけにとらわれずに育てたり飾ってあげたり愛でてあげてくださいね!
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