クジャクサボテンの育て方!花芽をつけるコツ

クジャクサボテンの育て方 植物図鑑

5月になるとどこからか香ってくるクジャクサボテンの花のかおり。

そろそろ夏なんだなあと気づかされます。

今回はクジャクサボテンの育て方を紹介します。

クジャクサボテンの基本情報

原産地はメキシコ南部からアルゼンチン。

見ごたえのある花は初夏から秋まで2~3回にまとまって咲き続けます。

色の種類は白、ピンク、赤、オレンジ、黄、紫。

花の形がよく似た月下美人は近縁種で、クジャクサボテンが昼間咲くのに対して月下美人は夕方咲いて朝になるとしぼんでしまいます。

クジャクサボテンの育て方

苗の選び方

どっしりと大きな茎節のものが良いでしょう。

苗を買う時期にもよりますが、蕾や花がついているものを選ぶとその後すぐに花が咲くのを楽しめますよ。

置く場所

春から秋にかけてはよく日光浴させますが、夏の日差しはきついので半日陰においてあげるといいです。

冬は株が凍らないよう2~3度を下回りそうなら室内で管理するようにします。このときガラス越しでいいのでしっかり日光に当ててあげましょう。

水やり

水をあげるときは鉢の下から水が出てくるぐらいたっぷりあげましょう。

✓春先~11月までは土の表面が白っぽくなったらあげる

✓12月~2月までは水やりを控える

↑のように水やりを控えることが花芽をつけるポイントになります。

植え替え

植え替えの時期は花が咲き終わり暑さも和らぐ9月下旬がよいでしょう。

葉を多く茂らせたい場合の植え替えの頻度は年に1回が適当ですが、下記のような株では注意が必要になります。

①ハンキングバスケットに水はけのよい土で植え替えてある株は2~3年に1回植え替えます。

②挿し木後2年未満の苗は春に植え替えます。

③1年に1回植え替えをしているのに花芽をつけず、茎節が生い茂るばっかりの場合は2年に1回にしてみましょう。

剪定の仕方

5月~8月の生育期に摘芯をしてあげましょう。摘芯は伸びてきた芽を摘み取る作業のことをいい、背丈を抑え株をどっしりと大きくさせるために行います。背丈は小さい鉢では60㎝、大型の鉢では100㎝を目安に伸びてきた茎節をハサミで切ります。

ハサミで切る際にハサミの刃をアルコールで消毒してから行うようにしましょう。

・茎節の寿命は5~6年なので黄色く変色した古い茎節があれば取り除く

・伸びすぎた部分を3~4芽残して切る

植え替えのやり方(あんどん仕立て)

植え替えに必要なものと道具を用意しましょう。

用土の配合は赤玉土:腐葉土:牛ふん:くん炭=5:2:2:1

それにゴロ土も準備しましょう。

道具は一回り大きな鉢、あんどん支柱、ハサミ、土入れを使います。

植え替えの手順

剪定のやり方

①鉢から株を抜き、根鉢の上面の土をコケや雑草ごと軽く落とす

②根が長く伸びているので根鉢の3分の1を切り詰める。同時に傷んだ根っこも切る。

③あんどん支柱をたてた鉢にゴロ土を敷き用土を鉢の3分の1程度の深さまで入れる

④中央に株を据えて鉢と株の間に用土を入れていく。途中で軽くゆすって(トントンと優しく浮かして落とす感じで)すき間をなくす。

⑤茎節をビニールタイなどであんどん支柱に留めておく

⑥この後、明るい日陰に置き、水は約10日後に1回与えるが、肥料は施さない

花芽をつけるコツ

水やりのところで少し書きましたが花芽をつけるポイントをもう一度。

花芽をつけるコツは

✓冬の水やりを控える→葉が赤みを帯びるくらい乾かす

✓植え替えを控える→2~3年に1回

✓冬は10度くらいの低温で管理する

サボテンは乾いてるくらいの方が性に合っているということですね!

クジャクサボテンにひょろひょろ?

「クジャクサボテンの茎節からひょろひょろと白い根みたいなものが出てきた~」と驚いたあなた。

その白い根っこは「気根」です。

気根はクジャクサボテンの根っこに生命の危険が起こっているサインです。

気根という根っこを出してどこか他に生きられるところはないかと探っているのです。(着生と呼ぶ)

原因としては水切れや根詰まりを起こしていたり、根腐れを起こしていたりと様々ですので原因を探ってみましょう。

もし根詰まりかも?と思ったときは植え替えの適期以外では先をとがらした割りばしで根っこを指して空気を入れてあげるといいですよ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました