みなさん翡翠ってどんな色か知ってますか~?
緑色でしょ?って思うかもしれません。宝石としてネックレスや指輪になる翡翠はエメラルドグリーンですもんね。深いエメラルドグリーンはインペリアルジェイドといってかなりの高値がつくとか。
ですが基本の色は白色なんだそう。白にさまざまな鉱物が含まれることで色が変化するんです!
純粋な石としてのヒスイは白だけど、翡翠色って何色を示すのか?
そこを知りたい方もいると思うのでまずはこちら
翡翠色ってどんな色?
これが画面上でいう翡翠色です。HTMLコードは#38b48b
エメラルドグリーンに近いけど、少し渋いような色合いですよね。
ただ、
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/翡翠色
とウィキペディアには書いてあるので現実世界では特定のこの色っていうのが確定してない感じもしますね。
実際のヒスイの色について詳しく解説
冒頭でお話したように実際の石としての翡翠はさまざまな色があるんですよ。白色、黒色、紫色、ピンク色、赤色、橙色、褐色。
色のバリエーション、豊富ですよね。
どういった成分が含まれて色を発色するのかですが、鉄を含むと緑色になり、マンガンと鉄を含むとライラック紫に、そしてインペリアルジェダイト(エメラルドグリーンの珍重な翡翠)ですが、成分のクロムがあの美しい色を作り出しています。
翡翠てカワセミ(小鳥)のこともそう呼ぶやんな。
そうなの。羽が緑色で腹部が赤色、背から尾にかけては青色をした水辺に住む小鳥だよ。
それらの色を持っているひすい(石)を翡翠玉(ひすいゆう)と表したんだけど、「玉」だけとれて『翡翠』って色名だけが残ってしまったんだとか。
色名だけが残ったってことは翡翠色ってのは石より先にあったてことか?
ん-わからんな。卵が先かニワトリが先かって感じやな。わかるのは翡翠色は青~緑ってことだけやんな。
カワセミの羽から尾にかけての色が多彩だから青緑~黄緑の広範囲の色を昔の日本人は翡翠色といったのかもしれないね。
ヒスイ海岸でひすいを探してみる
ヒスイの色についての由来がわかったところで、ヒスイを探しに出かけてみましょう!!
ヒスイを採集できる場所は、糸魚川~富山にかけての海岸です。その名も「ヒスイ海岸」
ヒスイがよく採れると噂の海岸は、新潟県糸魚川市にある青海海岸、親不知海岸、富山県朝日市の宮崎・堺海岸です。
海岸のどこら辺を探すのがいいかというと波打ち際の辺りです。特に波がギリギリ来ない位置がゆっくり掘り起してさがせるのでおすすめです。新しい石が次から次へと波で運ばれてくるので絶好の翡翠発掘ポイント。また調子に乗って海の中まで入って探すのは次から次へと波が来てサンダルを波に持っていかれたり焦って転んだりするので、濡れてもいい服装で探すといいですよ。
ヒスイの特徴を知ろう
ヒスイはモース硬度6.5~7と壊れにくい石です。ということは、川や海で流されて石どうしがぶつかったとしてもヒスイ自体は傷つきにくく、割れることも磨かれることも少ないということになります。なのでまん丸な石はまず違います。
ということはとがっている石を探せばいいということです。
色は先にお話しした通りたくさんの種類がありますが、ヒスイ海岸近辺の宿の方(鑑定もしている)に聞いたら、白っぽくて透明感のある石をさがすといいよとのことでした。
そして一番重要なのが、自分の直感でキレイだと感じた石は必ず拾ってくるということ。
ヒスイが見つかりやすい時期は?
翡翠が見つかりやすい時期というのは実はあるそうで、それは波が荒れた後。前日に波が高くて荒れていた翌日の朝方、日の出前の薄暗い時間帯から翡翠探しの人がライトを手に持って石を照らしながら歩いています。誰かに採られる前に自分が拾うっていきごみが背中から伝わってきます。
似ている他の石たち
初心者が翡翠を探していると「これ、ヒスイなんじゃない?」って思えてくる石がたくさんあります。
ここでは特に似ている石を紹介します。
ロディン岩
緑のロディン岩は翡翠にそっくりです。別名きつね石とも呼ばれます。蛇紋岩に伴って形成されるカルシウムを含む珪酸塩鉱物で変成岩の一種です。
蛇紋岩
磁性があるので磁石に引き寄せられます。またモース硬度3(十円玉銅貨と同じくらいの硬度)なのでナイフで簡単に傷がつきます。
ネフライト
世界的にはネフライトもヒスイ(ジェード)ですが、ネフライトは軟玉といい1863年、角閃石という鉱物であると判明しました。(ちなみに日本では硬玉を本ヒスイ、英名ではジェダイトと呼びます。)ジェダイトとネフライトは外観や構造がにていますが、色が冴えなくて、比重が軽いのがネフライトです。
ヒスイと他の石との見分け方
翡翠と他の石を見分ける方法を紹介します。
光が透けるか見てみる
ヒスイをペンライトや日光に当ててみて光が通るかを見てみます。石すべてではなくて部分的に光を通す場合もヒスイの可能性ありです。また、光を通さないヒスイも存在するので透光性だけでヒスイかどうかを判断はできません。ただ高い値がつく翡翠は光を通すため翡翠=光を通すというちなみに石英も光を通します。
水をつけてみる
ヒスイは翡翠輝石の集合体なので、水に濡らしてみるとキラキラします
傷が付くか見てみる
ヒスイは硬い石なのでナイフや水晶でこすっても傷はつきません。
磁石を近づけてみる
ヒスイには磁性はないので磁石にはくっつきません。
石の比重を計ってみる
翡翠の比重は3.25~3.36です。比重の計算方法は石の重さ÷石を水に浮かせた時の重さで調べます。計算してでた数値が3.25~3.36に近ければ翡翠である可能性が高くなります。
拡大鏡で結晶を見てみる
ネフライトと比べるときに拡大鏡で繊維をみてみます。本ヒスイ(ジェダイト)の場合繊維がほぼ直角(93°)であるのに対しネフライトは124°です。
鑑定してもらう
見た目や光を当てるなど身近に調べられる方法があれば一番いいですが、素人目ではわからないです。そんなときは鑑定してもらうのが一番正確です。ヒスイなのかな・・・うーんやっぱり違うかも・・・と悶々としているよりいいですよ。新潟県糸魚川にあるフォッサマグナミュージアムで鑑定してもらうことができます。
翡翠を見分ける方法
翡翠の見分け方をまとめると、見た目が翡翠っぽいなあと思う石は比重を測り、範囲内に入っていたらナイフでこすってみる。
それで傷が付かなければほぼ翡翠だと思います!
ただ、周りの人にヒスイ持っているアピールをした後に違う石だったら少し恥ずかしいので(/ω\)専門家に鑑定してもらうと安心だし、胸を張って「これは翡翠です!」と言えるので鑑定してもらいましょう。
ヒスイテラス(富山県朝日市)やフォッサマグナミュージアム(新潟県糸魚川市)で鑑定してもらえますよ!
ちなみにわたしの場合は海岸沿いの宿に泊まって、宿の方にみてもらいました。本物のヒスイを見せてくれて拾うときの参考になりました。富山県朝日町のヒスイ海岸でヒスイ探しをするなら海岸沿いでヒスイ探しを教えてくれる宿を探すのも手ですよ。