「風邪をひいたあと、痰がなかなか切れない…」
「のどに痰が絡んで気持ち悪い…」
「ストレスからくる痰かな?」
そんなときは、水分をしっかり摂ることがとても大切です。
今回は、痰を出しやすくするといわれている飲み物や、昔から親しまれている民間療法、漢方についてご紹介します。
痰が絡む原因とは?
痰は、細菌やウイルス、ホコリなどを体の外へ排出するために作られるものです。
次のような原因で増えることがあります。
- 風邪やインフルエンザ
- アレルギー
- 花粉症
- 気管支炎
- 喫煙
- 空気の乾燥
痰を無理に止めるよりも、出しやすくすることが回復への近道です。
① 白湯(さゆ)
一番おすすめなのは白湯です。
体を温めながら水分補給ができ、乾燥した気道を潤して痰を柔らかくしてくれます。
朝起きたときや寝る前にゆっくり飲むのがおすすめです。
② 大根おろしドリンク
昔から「大根は咳や痰によい」と言われています。
大根には消化酵素が豊富で、水分も多く含まれています。
作り方
材料
- 大根おろし 大さじ2~3
- はちみつ 小さじ1~2
- お湯 150~200ml
よく混ぜて飲むだけ。
※1歳未満のお子さんには、はちみつは与えないでください。
③ 生姜湯
生姜には体を温める働きがあるとされ、冷えによる咳にも人気があります。
すりおろし生姜をお湯に入れ、はちみつを少し加えると飲みやすくなります。
④ はちみつレモン
はちみつは喉を保湿し、レモンの酸味でさっぱり飲めます。
お湯で割ってホットで飲むと喉にも優しいですよ。
⑤ 緑茶
緑茶に含まれるカテキンには抗菌作用があるとされています。
温かいお茶を飲むことで喉も潤い、痰が出しやすくなることがあります。
⑥ 温胆湯(うんたんとう)
温胆湯は漢方薬の一つです。
次のような症状に処方されることがあります。
- 痰が多い
- のどに痰が絡む
- 咳が長引く
- 胃腸が弱く、痰が出やすい
漢方は体質との相性が大切です。
「痰が黄色い」「透明な痰が多い」など症状によって適した漢方は異なるため、自己判断で長期間飲むのではなく、医師や薬剤師に相談すると安心です。
⑦ 水をこまめに飲む
意外ですが、一番大切なのは水分補給です。
体内の水分が不足すると痰が粘りやすくなります。
一度に大量ではなく、
- コップ1杯
- 1〜2時間おき
くらいを目安に少しずつ飲むと痰が切れやすくなります。
痰を出しやすくする生活習慣
飲み物だけでなく、次のことも意識しましょう。
- 加湿器で部屋の湿度を保つ
- 禁煙する
- 十分な睡眠をとる
- 首元を冷やさない
- 深呼吸や軽い運動をする
これらを組み合わせることで、痰が排出されやすくなります。
痰を出しやすくする市販薬の成分
市販の去痰薬(きょたんやく)を選ぶときは、「去痰成分」が配合されているかをチェックしてみましょう。
代表的な成分には、グアイフェネシン(痰をゆるめて排出を促す)、グアヤコールスルホン酸カリウム(気道の分泌を調整し、痰の粘りを下げる)、ブロムヘキシン塩酸塩(気道の粘液を排出しやすくする)、L-カルボシステインやエチルシステイン塩酸塩(痰の粘度を下げて切れをよくする)などがあります。購入する際は、パッケージの有効成分を確認して選ぶとよいでしょう。
また、漢方薬や生薬を配合した製品も人気があります。シャゼンソウ(車前草)、セネガ、キキョウ(桔梗)、セキサン(石菖)、**オウヒ(桜皮)**などは、昔から咳や痰のケアに用いられてきた生薬です。ただし、生薬や漢方薬は体質によって向き・不向きがあるため、症状が長引く場合や持病がある方は、医師や薬剤師に相談してから使用することをおすすめします。
ポイント
風邪の中期から回復期にかけては、炎症によって集まった白血球などの影響で、痰が黄色や緑色になることがあります。そのため、痰の色だけで病気の重さを判断することはできません。
一方で、高熱が続く、血の混じった痰が出る、強い息苦しさや胸の痛みがある、痰が3週間以上続くといった場合は、肺炎や気管支炎など別の病気が隠れている可能性もあります。気になる症状がある場合は、自己判断せず早めに医療機関を受診しましょう。
まとめ
痰を出しやすくしたいときは、
- 白湯
- 大根おろしドリンク
- 生姜湯
- はちみつレモン
- 緑茶
- 温胆湯(体質に合う場合)
- 水分補給
などがおすすめです。
特に大根おろしは昔から親しまれている自然療法の一つで、自宅でも簡単に作れます。
ただし、38℃以上の発熱が続く、血の混じった痰が出る、息苦しさや胸の痛みがある、痰が何週間も続くといった場合は、肺炎など別の病気が隠れていることもあります。早めに医療機関を受診しましょう。
毎日の水分補給と体を温める習慣で、のどをいたわりながら痰を出しやすい環境を整えていきましょう。
